頑張ってる先生ほど気づきにくいこと

「令和、おめでとうございます」

というLINEを何件か受け取りました。
しかも、令和スタンプまで(笑)

かなりの経済効果があったのではないでしょうか。
街中も「謹賀新年」みたいな紙に「令和」。

正月みたいだな!と思いつつ、
なんだか祝賀ムードが心地よかったです。

そして、GWもあっという間に
過ぎ去っていきましたね。
みなさん、いかがお過ごしでしたでしょうか。

僕は、娘の誕生日があったり、息子の初節句があったり
イベントもありましたが、その他は大体仕事をして
あまりいつもと変わらない日々でした。

仕事が苦にならずにできるって、
本当に幸せなことだなと常々感じます。

逆に、やりたくないことをしていた時期は
本当にあっという間に連休は終わってしまい
その夜には憂鬱でした。

最近は、早く現場に行きたいなぁと
思うので、ありがたいことです。

いきなりですが、まずはチェックリストを!

さて、前回の続きを書こうかと思ったのですが、
令和を迎えた時代の節目の今だからこそ、

これまでとこれからの「変化」について書きたいなと思います。
5月19日のデンタルホスピタリティ会議のテーマでもある
求められるマネジメントの変化についてです。

とその前に、チェックリストを用意しました。

マネジメント構造による弊害が出ている可能性を
見直す簡易版セルフチェックリストです。

少し多いですが、当てはまる数を数えてみてください。

※院長、幹部スタッフ用です
※理由は後述しますが、厳しめにつけてください

  • 退職者が毎年のように出る(理由問わず)
  • スタッフが自分の耳障りの良いことしか言わない
  • 後輩に厳しいスタッフがいて後輩が辞めてしまう
  • 幹部スタッフがどんどん辞めていく
  • ミーティングがお通夜状態である
  • 後輩が「幹部になりたくない」と言う
  • ずっと院長、スタッフの間に溝を感じる
  • つい感情的に怒ってしまうことがある
  • 「医院のため」に働くのは当たり前と口に出して言う
  • 自分で考えられないスタッフばかりでイライラしてしまう
  • ミスするのはそのスタッフが悪いと思う
  • 自分と同じ水準で仕事を頑張らない人がムカつく
  • 表情が全体的に暗いし、院内の雰囲気が重い
  • 「顔色を見られてるな」と感じることがかなりある
  • 自分の思うとおりに動かないとイライラする
  • 業務の基本は指示・命令(トップダウン)
  • 「マイナススタッフ」という言葉を使う(思う)ことがある
  • 「お金のためだけに働くのは良くないこと」と言っている
  • 「すべき」「せねばならない」という言葉をよく使う
  • 本気で思っていなくても「褒める」「感謝」する
  • 先輩と後輩の仲が悪い
  • 「すべきこと」として自己啓発をよく話す
  • 経営者が組織の中で一番偉いと思っている

はい、ありがとうございます。
5つ以上当てはまった方は、要注意です。

※誤解を招きかねない項目もあるのですが、
今後、少しずつ伝えていきます。

ヒエラルキー型組織の限界がもう来ています

さて、冒頭で今回の記事はこれまでとこれからの
「変化」についてと書きましたが、それは今後
必要とされる「マネジメント構造」の変化についてです。

結論から言うと、旧来の組織構造・組織論理では
限界が来ている。マネジメントにおいて
経営者・上司には、「女性性」と「男性性」の統合が
本当に重要になってくるなと強く感じています。

僕の独立後の仕事は、このヒエラルキー型組織を
そうでない形(真逆の形)に変容するお手伝いをしてきました。

このテーマ、書きたいことがあまりに沢山あるので
たぶん、シリーズになると思います。

まず、男性性のマネジメントとは何か。

それは、権力や立場によって支配する
ピラミッド型の組織です。
ヒエラルキー構造(階級社会構造)とも言っています。

ーーーーーーーーーーーーー

[引用]ヒエラルキー〔ヒエラルヒーとも〕ピラミッド形に上下に序列化された位階制の秩序や組織。本来は、ローマ・カトリック教会における天使群の序列のこと。転じて、教会組織の階層秩序をさすように。現在では軍隊や大組織の官僚制的秩序をいうことが多い。階層制。階統制。教階制。(大辞林 第三版の解説を一部引用)

ーーーーーーーーーーーーー

世の中的にはあらゆる権力構造や教育なども含んでいますが、
ひとまず、会社・医院におけるヒエラルキー構造について。

一般的な会社も歯科医院もほとんどが、
ピラミッド型のマネジメント構造になっています。

歯科医院だと院長がトップ層、
その下に役員や幹部クラス、
そして中堅スタッフに若手スタッフが下層に。

さらに二重で職種でもヒエラルキーができがち。
上から、歯科医師・歯科衛生士・歯科助手/受付
という構造が多いでしょう。

さらに、院長には経営者という立場あるので、
より一層トップダウン型の組織になりやすいですね。

98%はヒエラルキー型の弊害が出ている歯科医院

一般的なヒエラルキー型の組織は
かいつまんで書くと、以下のような特徴があります。

  • 経営者・上司からの指示命令を中心に動く(上意下達)
  • 経営者や上司・先輩の方が偉いという暗黙の了解がある
  • 規則や規律で統率する
  • コントロールによって組織を運営(自覚がないことも多い)
  • ポジションパワー(立場・権力の力)による統率を行う
  • 業績向上や利益の最大化、シェア拡大が組織の目的
  • 組織の利を優先するため感情や個の存在は考慮されづらい

たぶん、20年くらい経ってから上記のリストを見ると
「なんて時代錯誤なんだ!」「古っ!」と笑われる時代が
来るのではないかと思っています。

スポーツ界では昨年、様々なパワハラ・モラハラ問題が
噴出したのが社会の変化を象徴しているように感じます。

でも、まだまだ今はトップダウン型組織が中心です。
この構造で起こりがちな現象は沢山あるのですが、
例えば・・・

  • 客/患者より上司の顔を見て仕事をする
  • 言いたいことが言えない
  • 上司や先輩が受けてきた苦労を強いられる
  • 経営者、上司が喜ぶ回答をまず思考してしまう(とても非生産的)
  • マニュアルが仕事の正解となる(人によってかなり楽)
  • ミスや失敗を恐れるので安全策をとる(これも人によって楽)
  • 上司だけ感情的になるのが許される(今の時代もはやパワハラ)
  • 組織のために個を犠牲に、と暗黙で強いられる

従業員からすると・・・・

  • 職場は居心地悪いし、
  • 上司とはなるべく関わりたくないし、
  • 仕事はツマラナイので早く終わってほしいし
  • 間違えると怒られるから考えるのも面倒になるし、
  • 上司には何も言えないし、言っても無駄だし、
  • 発言しづらいからMTGはやりたくないし、
  • スタッフは家族とか言うけど全く感じないし
  • 先輩は機嫌悪いと態度に出すのに後輩がすると怒られるし、

まぁ、極端な例ですが、こんなことが
当たり前に起こっていたりします。

まぁ、めちゃくちゃ働きづらい職場です。

経営者、上司目線でも当然、これらは
大きなデメリットを生みますよね。

  • 定着率が下がる(育成・採用コストもかかり続ける)
  • 疲れ果てた幹部スタッフが辞める
  • 採用もしづらくなる(雰囲気悪いので)
  • 職場の空気が悪くなるので全員のパフォーマンス下がる
  • 結果、お客・患者の感情もネガティブに
  • スタッフの能力・可能性を伸ばし切れない

ちょっと挙げただけで悲惨です。

人材採用が職種問わず難しい昨今。
もはや、こんな組織では生き残っていけない時代が、
まさに今、目の前に来ています。

もちろん、歯科医院でも全くこの例に当てはまることなく
非常に良い職場環境を創っている先生方もいらっしゃいます。

ただ、僕が感じているところ98%以上は
ピラミッド型・ヒエラルキー型組織となっていて、
組織ごとに様々な弊害を生んでいます。

しかも、改善が非常に難しい理由があります。

それは、ピラミッド型・ヒエラルキー型の組織の
弊害が起きていても、肝心な経営者自身が最も
気づきにくいという難点があるのです。
気づかないと改善もできません。

その理由の1つは、
誰も本音を言ってくれないから。

スタッフから経営者に、

  • 「雰囲気が働きづらいです」
  • 「言いたいことが言えません」(これが言えた時点で言いたいことを言えている 笑)
  • 「顔色を見るのが疲れました」

なんて、本音でダメ出ししてくれません。

課題点を伝えてくれたとしても、
オブラートに包んで包んで、
もはや中身が見えないくらいまで包んでから伝えます。
受け取った時には、恵方巻みたいになっています。
「不味くないじゃん」って。(笑)

もし本音であなたに意見をしてくれるスタッフが
いたとしたら、なんとありがたいことか。

しかし、耳が痛いし否定されたと思うので、
大概の場合は「面倒なスタッフ」「反抗的なスタッフ」と
扱われてしまうのですが・・・。

わざわざそう思われるのに、言いたくないですよね。
「何でも言ってね!」って言っても、言えません。

もし信じて言ってみても、不機嫌になられてしまって
ショックを受けたことがある幹部スタッフの方も
少なくはないのではないでしょうか。
(パッと思い当たるだけでも5人以上の勇者を知っています)

実は、頑張っている院長先生ほど要注意。

いやいやー、うちはそんなに酷くないし、
院内の雰囲気も結構いいよ?

という方も多いと思います。

面談をしたり、頑張ってコミュニケーションを
取ろうとしたり、褒めてみたり、感謝してみたり、
経営者や先輩が頑張っている組織があります。

「スタッフを大切にしましょう」
「怒っちゃいけないですよ」って
教えているセミナーも多いですしね。

なので、今どきは歯科医院でも、そこまでひどい
状態ではないという医院の方が多いと思います。

(特にこんなマニアックなブログを読んでいる方は!)

しかし、実はそうやって

頑張っている院長先生の方が
「自分の組織はヒエラルキー型の弊害が出ているぞ」
気づきにくいこともあるんです。

(もちろん全員ではないですが・・・多いです)

その理由の1つ。

もし、退職者が出たり、不満を持つスタッフが
出たとしても、

「自分はこんなに頑張っていたし」
「面談で悩みを聞いても言ってくれなかったし」
「頑張ってくれているスタッフもいるし」

と考え、そのスタッフに原因と問題が
あるんだと納得して「よし、採用頑張ろう」と
ポジティブシンキングで通過しやすい(笑)

もちろん、「そりゃスタッフもよくないよね」という
ケースもたくさんありますよ。

ただ、本当にすべてそのスタッフが悪いのか?
と立ち止まる価値はあると思うんです。
何か見つかれば、それは組織の伸びシロですから。

スタッフもすでに諦めている場合もある

また、頑張っている院長先生・幹部の医院ほど、
気が付きにくいもう1つの理由があります。

それは、スタッフさえも「こんなもんかな」と
思っていること。

スタッフも、学生時代から先輩後輩の世界など、
年功序列の世界を生きています。
教室では先生がヒエラルキーの上位。
家庭内でもヒエラルキーがあったりします。
「子より親が偉い」みたいな論理の家庭。

余談ですが・・・

僕は学生時代、ずっと不思議だったんですよ。
どうして年齢が1つ2つ違うだけで、
あそこまで敬語を使わないといけなかったり、
へりくだらなきゃいけなかったんでしょうか。
1年2年早く生まれただけで、なぜそんなに偉いのかと。

中学生になって早々、「お前生意気だ」って
蹴られましたからね。
1か月前までランドセルを背負っていた、いたいけな少年を!

(僕の顔つきと態度がふてぶてしいのは認めますが…)

 

話が逸れました。

 

こんな風に、日本人はほとんどの人が
上下関係に縛られまくっている
ヒエラルキー構造の中で生きてきているので、

「職場ってこんなものですよね」
「上司の顔色をうかがうのは社員の仕事の一つですよね?」
「キラキラのいい子を演じて、うまく立ち回ろう」

と思っているスタッフがかなりいます
(実際に言われた、目撃したことが何回もあります。
特に3つ目は結構痛々しい。でも、評価される。)

特に頑張っている院長先生・幹部がいて、
さらに外部から評価までされていたら、

「他よりもマシだし、我慢しよう」
「あれ、辛くなっている私がダメなのかな」
「これが普通だし、こんなもんだよな」

となってしまっていることが多いのです。

「我慢」して愛想を尽かすか、限界を感じた
時点で辞める。もしくは円満の結婚退職を目指す。
または、仕方ないから「我慢」し続ける。
そんなパターンに陥っていることも多いです。

ちなみに、「我慢」もバレないように我慢を
しているパターンまであります。むしろ多い。
そりゃ、気づきにくいです。

辞める理由も、本当のことは言わないですしね。

我慢しなきゃいけない、演じなきゃいけないってどうなんでしょうね

「我慢してでも居てくれたらいいよ」、

という考えの方もいらっしゃると思います。
それはそれでいいと思います。

ただ、それって働いている人の「幸せ」って
どうなんでしょうね。と個人的には思うわけです。

1人1人が我慢することない組織って理想ですよね。
(もちろん、その組織に合わない人は辞めるのも
お互いに幸せな選択肢です。)

僕は、経営者の皆さんも働く人も患者さんも、
「幸せ」とか「楽しい」と自然に感じられる職場が
日本中に増えることを目指してこの仕事をしています。

なので、もし本当に意味で一緒に楽しく、
豊かに働ける職場を作りたいなと感じているのであれば、
今一度、組織を俯瞰してみてはいかがかと思うのです。

理想論でキレイごとでしょうか?

「幸せ」とか「楽しい」とかって耳障りが
いい言葉で終わってしまいがちですもんね。

でも、キレイごとを本気で言っている奴がいないと、
実現しない可能性の方が大きくなるから、
言い続けます(笑)

だから、超簡易的ですが
冒頭にチェックリストをご用意しました。

心がやられる前に脱出せよ

ちなみに、組織や上司というものに
期待していない諦め・我慢系スタッフでも、
あまりに権力を振りかざしたり、怒鳴り散らしていたり、
無視したり、プリプリと感情的になっているような
上司や先輩がいる職場からはすぐに脱出します。

職を失う不安から脱出できない人も多いですが、
それはそれで地獄です・・・監獄です。

※なので、我慢して鬱になるくらいなら、
早く脱出したほうがいいですよー(切実)。
目の前の迷惑かけることより、あなたの心と命の方が大切です。

ごめんなさい。今後もっとお伝えしていきます

本当は、もっと「女性性」のマネジメントとは?
「男性性」との統合ってどういうことなのか?
脱・ヒエラルキー型組織ってどうすればいいのか?

などなど、書きたいのですがとても収まらないので、
冒頭でも話した通り、少しずつ書き連ねていきます。

今回は、もしヒエラルキー型組織の弊害が起こっている
としたらなんとか改善しようと思う方。

もしくは、「我慢」に基づくマネジメントではなく、
時間をかけてでもよりよい環境を作りたい方は、
一度立ち止まってご自身の組織を俯瞰してみては
いかがでしょうかというご提案です。

その際に、参考までですが冒頭のチェックリストを
活用してみてください!

※記事中にあるように自分では気が付きづらいため、
自己評価はかなり当てになりません。
なので、厳しめにチェックをしてみてください。

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